2013年12月24日火曜日

煮込み-2

 牛すじ肉の煮込みは2時間ほど加熱して、試食。
 食べられる程度に柔らかかったので、しばらく放置して味を染み込ませる。
 今回普通の鍋で煮込んだが、他の鍋の重い蓋をしてなるべく鍋の中の圧力が逃げないようにした。


 こんな感じ。
 もともとホーローの鍋の蓋なのだが、この鍋を使って煮込むには量が少なかったので、蓋だけ拝借。
 
 煮込み上がりはこんな感じ。


 やはり写真でも脂身が多いのが分かってしまう。
 このままでは脂が多くて単調で飽きが来るのでネギを刻んで入れる。
 ちょっと温めてできあがりとしよう。



アカガネサルハムシ


 赤金というより、タマムシを丸くしたという感じのハムシである。
 ハムシとしては大型の方であり、硬い身体をしている。
 
 特徴はなんといってもその美しさである。
 初めてこの虫を見たのは、社会人になってからで、狭山丘陵が初めてだと思う(美しい割にその辺の印象が薄い…)。
 初めて見た時はもちろん捕まえていたのだが、標本は残っていない。
 それと、写真が殆どない。
 写そうとするとすぐ葉の裏に隠れたり、ポロッと落ちたり写しにくいといえば写しにくい種でもある。
 この写真もヤマブドウの裏側に逃げ込んだのを葉を裏返して撮ったようである。

 持って帰ったこの虫も展足しようとすると脚がポキポキ折れたり、触角がちぎれたりで苦労した記憶がある(技量が低すぎるのか?)。
 来年是非また会いたい虫である。

煮込み

 本を買いに行くついでに食材も買ってきた。
 体調は良くないが、人間食べないと身体が参ってしまう。
 買ってきたのは牛のすじ肉。
 圧力鍋で調理すれば美味しく柔らかく煮込むことができるのだろうが、圧力鍋は使ったっことがない。
 そこで、トロトロと弱火で煮込むこととした。
 長時間煮込むことで柔らかくするのと、部屋を温めようというズボラ計画である。

 まずは、煮込み時間を短縮するために、一口大に切り分ける。


 これを和風に日本酒、醤油、砂糖を加えた汁でひたすら煮込む。


 ただこれだけである。
 果たして食べられるものができるのだろうか…

食文化

 今日はクリスマスイブである。
 体調があまりすぐれないのだが、子供のプレゼントの絵本を買いに行くために本屋に行ってきた。
 そこで見つけたこの本。


 132種類の昆虫が紹介されている。
 調理方法はやはり熱を通したもので、素揚げなどが多く紹介されている。
 まぁ、昆虫は身体の中にどんな菌や寄生虫を持っているのかわからないので、加熱処理は大前提であろう。

 今で食べたら美味しんじゃないかなぁ、と思っていたセミやオニヤンマはやはり筋肉豊富で美味しいらしい。
 自分では一度は食べてみたいと思うのだが、妻は嫌がるだろうなぁ…

家の周り

 我が家の玄関にはちょっとした植栽ペースがあり、自然といろいろな植物が生えてくる。
 もうすぐ今年も終わる中で、縁起物のセンリョウが身をつけている。



 我が家では門松を出したりはしていないが、自然にこのようなものが生えてきているのは楽しい。
 その脇にはまだムラサキシキブが実をつけている。


 こちらはだいぶ実がしぼんできてしまっている。
 身近にこのように自然が楽しめるのは何とも楽しいものだ。

2013年12月21日土曜日

残照

 今日の帰り道見た夕景。


 特に色調補正はしていないのだがコントラストが美しい夕景であった。
 反対側ではダイサギが編隊を組んで飛んで行く。


 自然の色彩・造形は素晴らしい!

2013年12月19日木曜日

ヒゲブトハナムグリ

 今年見た昆虫の中で、面白いというか、印象に残った昆虫のトップクラスのものである。
 名前は半分合っていて、半分合っていない感じ。


 オスの触角は名前のとおり立派なのだが、ハナムグリではない。
 ただ、写真のようによく花の上にはいる。
 
 オスの触角はまるでトナカイの角のようで、毛深い身体とも合わせてトナカイのようである。
 日中はよく飛び回っているので、撮影は午前中のほうがいいように思う。
 でも、実際に見ることができるのは5月ころなので、来年まで待たなくてはならないが…

 コガネムシの仲間はオスの触角が立派な種類が多い。
 この種もその一つで、とても魅力的な昆虫だと思う。

朝の景色

 最近明け方は冷え込みがして、通勤中に山の景色を見るのが楽しみである。


 これは12月14日に撮影したもの。
 何枚か撮影して、パソコン上で合成してみた。
 最近は日の出が6時半過ぎなので、これを撮影した7時でもこんなに朝焼けが美しい。
 この場所は左の方に富士山も見えるし、実際には山々がもっと美しく見える場所である。
 
 この日は特に冷え込んで、高水敷のグラウンドではモヤが発生していた。
 このように風のない日はいいが、風の強い日は寒くてかなわない場所でもある。

2013年12月13日金曜日

サラサヤンマ


 ヤンマの中では小柄で華奢な感じのするヤンマである。
 サラサとは染色工芸品で、模様からこの名前がついたのだろうか。

 実物を見たのは社会人4年目くらいのことで、仕事で調査に訪れた樹林地の中だった。
 樹林地には細流があり、トウキョウサンショウウオが産卵したりしていた。
 春にその場に行くと、一匹のヤンマが飛んでおり、同じコースを行ったり来たりしている。
 まだ見たことのない種だったので名前はわからず、中々とまらないので種名を確認することを諦めて近場の植物の写真を取っていた。
 すると「パサパサ」と羽音がして、サラサヤンマ近づいてきた。
 近づいただけではなく、足にとまってしまった。
 そのおかげで何枚も写真を撮ることができたが、当時はまだデジカメはなく35mmフィルムカメラであったから慎重にアングル、ピントに気をつけながら撮影をしていた。

 掲載写真は別の機会に撮影したものだが、やはり自分の足にとまった時のものである。
 午前中早い時間であれば、比較的警戒心は薄く細流脇の草にとまったり、ホバリングする姿が割と近距離から観察することができる。

 こんな風に自分にとまられると、ついつい可愛くなってしまう。

ハグロトンボ


 河川に生息する翅が黒いトンボである。
 カワトンボは翅が透明なものが多く、ミヤマカワトンドは茶色のスモークがかかっている。
 ハグロトンボは黒く、アオハダトンボも黒い。
 ハグロトンボは一時減少したが最近は分布域を戻しつつあるという。
 基本的に羽を閉じて止まるが、時々写真のように翅を一瞬開く。

 ハグロトンボを初めて捕まえた(捕まえてもらった)のは小学校1年の家族で養老渓谷にいった時の事だった。
 その時はハンミョウやニワハンミョウも初めて捕まえ、収穫の多い日であった。
 その美しい緑色の腹に子供ながらすっかり魅了されてしまった。
 腹が美しいのはオスだけで、メスの腹は茶色である。
 それでもオス、メスともに金属光沢があるきれいな腹である。
 しかしやはり派手なオスの方が魅力的なのである。

 妻と結婚して初めての夏休み、化石を採集しようと出かけた河川は河川改修で化石のある露岩はすっかり消失していた。
 仕方なく川遊びに切り替え、泳いだりしているとそこに飛んでいたのはこのハグロトンボであった。
 写真もその時に撮影したものである。

 これからも分布域を狭めることなく美しい姿をずっと見せてほしいものだ。

コアオハナムグリ


 その名の通り青(緑)色をした小さなハナムグリである。

 個人的にはこの虫は好きで、捕まえて握りこぶしのななに入れるとモゾモゾしながら指の間に潜ろうとする行動などが好きである。
 花の中に頭を突っ込んでいることがあり、これがハナムグリ(花潜り)の名前なのだろう。

 中学1年の秋、学校の帰りにコアオハナムグリを捕まえ、自宅に持って帰った。
 観察記をつくろうと、シャーレにスポンジを入れ、蜂蜜を薄めたものを含ませて、それを餌にすることにした。
 数日飼ってみたが活動に目立った違いはなく、毎日スポンジにかじりついているだけである。
 中学生にとって、これは大変つまらない。
 思いついたのが耐熱実験であった。
 もう秋もだいぶ深まっており、我が家ではこたつが出されていた。
 こたつの温度設定を“強”にして“暑さ”を作り出し、どこまでこの虫が平気か試したのである。
 ハッキリとは覚えていないが、多分40度後半だったと思う。
 それまでもがいていたコアオハナムグリは動かなくなった。
 外へ出しても全然動かない。
 その頃は生き物は高熱下では身体を構成するタンパク質が変性するなど知らないし、ましてや生きていくこと自体が不可能なことを理解していなかった。
 
 コアオハナムグリはたまに触角を動かすくらいで、殆ど動かなかった。
 餌だけはずっとやっていたが、そのうちに死んでしまった。

 今思えば、地獄を作り出していたわけで、結局観察記らしいものもできなかった。
 さすがにそれ以降は同じことをすることはなかった。

2013年12月11日水曜日

オニヤンマ


 日本で最大のトンボである。
 黒地に黄色い紋が美しいが、複眼の緑色の美しさは息を呑むほどである。

 このトンボに初めて触れたのは小学校4年だったと思うが、両親と養老渓谷に一泊で旅行した時である。
 養老渓谷ではオニヤンマが比較的高いところを飛んでいて、持って行った子供用の虫取り網では届かない高さを悠々と飛んでいた。
 父に「採ってよ~。」とせがんだが、父も「高すぎるなぁ。」と言って、しばらくは下からその姿を眺めるだけだった。
 しばらく歩くと、農家が刈った稲を干す竹竿がまとめて置いてあるところがあった。
 そこから父は1本の竿を拝借して、虫取り網につないだのである。
 オニヤンマは決まったコースを周回する習性があるので、父はまずコースを見極めていた。
 そして何度か通過したのを見た後、これを捕まえた。
 網の中で暴れる音もすごかったが、その複眼の美しさに惚れ惚れしてしまった。
 今でも昆虫の複眼の中ではヤマトンボ類と並んで1・2を争う美しさだと思う。
 結局その日は2匹のオニヤンマを採ってもらった。

 ビニール袋に入れて持って帰ったオニヤンマは、やがて死んだ。
 その頃はトンボを的確に標本にする腕もなく(今もあるわけではないが)、アセトンの存在も知らなかった。
 オニヤンマの美しい緑の複眼や黄色い紋はやがて色彩を失い、黒く乾いていった。

 父は子供の頃鳥もちを使ってギンヤンマなどを捉えていたという。
 しかも東京の碑文谷で。
 その頃に身につけた技をずっと持ち続けていたのだろう。
 大抵の昆虫は頼むと採ってくれた。
 今思うと凄いことである。

キマダラミヤマカミキリ


 昔はただの「キマダラカミキリ」だったように記憶している。
 身体にビロードの様な毛が生えており金色の模様が美しいカミキリである。
 オスの触角は長く、カミキリらしい美しさを持った種である。
 
 このカミキリを始めてみたのは親友の「O」と夜に行っていた樹液巡りの時である。
 クヌギかコナラか覚えていないが、樹液にこのカミキリが2匹位来ていた。
 1匹は「O」が捕まえたのだが、もう1匹はアズマネザサの中に落ちてしまい見つからなかった。
 捕まえた個体を見せてもらうと、美しいのにびっくりした。
 ただちょっと身体が細かったので、ちょっと変な感じも持った。
 身体が細く、そこから細い足が出ている形態はあまり好きではないのである。
 今でもゲジやカマドウマは好きではない。
 
 それから数は多くはないが、何度かこのカミキリを見てはいるが、捕まえて標本にしたことはない。
 このカミキリとは縁が薄いのであろうか?

ヤマトゴキブリ


 森のなかによくいるゴキブリである。
 こいつらをよく見るのは、カブトムシやクワガタを採りに夜雑木林の樹液を巡っている時である。

 確か中学の1年の時だったと思うが、親友の「O」とよく夜に樹液巡りをやった。
 こいつらが樹液にはよくいたのである。
 ちょっと見、色や大きさがノコギリクワガタのメスとそっくりで、うっかり手を伸ばしそうになり懐中電灯でよく見て「ゲゲッ!」っとなるのである。
 これを見つけた「O」は近くに生えているアズマネザサを抜き取ると、まるで神主がやるような仕草で「悪霊祓い!」と言ってこいつらを樹液から追っ払っていた。
 今はもうその木も伐採されてしまっているだろう。

 半屋外性らしく、人家にも入ってくるらしい。
 しかし、クロゴキブリよりは汚くはないのだろうがなかなか触る気にはならない。
 ゴキブリの腹側の姿もどうにもダメである。
 多分これは生涯かかっても変わることはないのだろうなぁ。

2013年12月9日月曜日

今日買ったもの

 買い物に出て、子供用のプラ板を買うため模型店に立ち寄った。
 そこで気になっていた模型を見つけてしまった…


 F-toysの「日本の航空機コレクション」と青島文化教材社の「1:2000 World Navy Series」である。
 日本の航空機コレクションはブラインドパッケージになっているので、何が入っているのかわからない。
 中身はPS-1とUS-1だった。
 どれが出ても良かったのだけど、好きなPS-1が出たのは嬉しかった。



 1:2000 World Navy Seriesはこの価格が嬉しい。
 最近のプラモデルは価格が高く感じており、定価が300円というのは嬉しい。
 しかし、エセックスでは


 5インチ連装砲の砲身が折れているじゃないか!
 ニュージャージーでは


 主砲砲身が曲がっているじゃないか!

 まぁ、修理できる範囲だからいいか…
 いつ作ろうかなぁ。
 ちょっと楽しみだなぁ。

 「日本の航空機コレクション」「1:2000 World Navy Series」はこちらの公式サイトに情報が出ています。

ハラビロトンボ



 その名の通り腹の幅が広いトンボである。
 このトンボは大学生になって山梨に昆虫採集に行った時に初めて見た。
 でも、名前だけは幼稚園児の頃から知っていた。

 兄は小さいころどういう経緯かは知らないが図鑑をたくさん持っていたようで、そのお下がりを自分がもらっていた。
 その中にもちろん昆虫図鑑もあり、そこに出ていたのがこのハラビロトンボだったのである。
 オスとメスの色、形の違い、さらにメスの腹の太さは気持ち悪く感じたのを覚えている。
 写真の上がオスで下がメスである。
 そしてカマキリやゴキブリのように腹端に逆Vの字に付属肢を鉛筆で書き加えていた。

 大学生になって実物を見ると、すっかり気に入ってしまい、写真を撮りまくっていた。
 人間とは変わるものである。

がんばれ!

 一昨日はちょっと暖かめの日だった。
 散策しているとまだまだ頑張っているチョウがチラホラ。
 その代表格がヤマトシジミだったが、残念ながら写真が撮れず。
 代わりに撮れたのがこのベニシジミ。


 ヤマトシジミが数頭いたのに対して、ベニシジミはこの1頭だけだった。
 色彩は春型に近く、さすがに黒化する夏型とは違った面持ちになっていた。
 翅もところどころ傷んでおり、見ていて痛々しい感じもする。
 成虫では越冬できないから、このチョウもまもなく寿命を迎えるのだろう。
 でも、命の限り頑張って生きて欲しいと思った。

2013年12月8日日曜日

タマムシ


 虫があまり好きではない人も知っているきれいな甲虫である。

 小学校1年か2年の頃、交代勤務の父が夜勤の日だった。
 午前中近所の雑木林に一緒に虫採りに出かけた時のことである。
 林の中の道の上、それほど高くない所にタマムシが1匹飛んでいた。
 なんということもなく父が捕まえてくれ、家に持って帰った。

 家では虫籠の中に入れられたタマムシはブンブン飛び回り、翅の下の腹の背側の美しい色を見せていた。
 この色は緑色を主体とする翅や前胸背板とは全然色が違い青っぽいのだ。
 父は夕方出勤するので寝ており、母は買い物に出ていて一人でこれを見ていた。
 しばらくはそのまま見ていたのだが、そのうちこれをじっくり見たいという欲望が湧いてきた。
 
 一人でいて、とりあえずいじくり回しても怒る人がいないのをいいことに、虫籠からタマムシを出すと前翅を強引に開いて腹の背の色を見ていた。
 タマムシにもそれは迷惑な話で、中々簡単には翅を開いてくれない。
 何度かやっているうちに、片方の前翅が取れてしまった。
 頭のなかに「せっかくお父さんが採ってくれたのに。目を覚まして、これを見たら怒られるだろうなぁ。」という思いがあった。

 母が帰って来た時には別段タマムシについては触れなかった。
 いよいよ父が起きると「なんか、ブンブン飛んでいるうちに翅が取れちゃった。」と嘘をついた。
 父は「そうか。」とだけ言った。
 そんな嘘簡単にバレるに決まっているが、父は別段咎めはしなかった。
 子供には良くあることだ、とでも思ったのだろうか。

 写真のタマムシは切り倒して玉切にしたサクラの材に産卵しているものである。
 タマムシの食餌木としてはサクラ、エノキがすぐに思い当たるが結構嗜好性は広いらしく、去年はコブシに産卵しているものを見た。

2013年12月2日月曜日

オオミドリシジミ


 小学校6年の時に買ってもらった旺文社の昆虫図鑑。
 標本写真が基本なのだが、生態写真も織り交ぜて編集してある。
 しばらくはバイブルであった(まだ手元にある)。
 この中で目を奪われたのがミドリシジミ類、ゼフィルスのところである。
 生態写真に写っている構造色の美しさはまるでモルフォのようで、いつも釘付けになっては家族中に「この蝶が見たいなぁ」と話していた。
 すると大学のサークルの山小屋から帰って来た兄が一言。
 「この間行っていた山小屋のところにいたよ。」
 「ホント?! 来年も行く?行くなら連れてって!」
 「いいよ。」
 もう来年の夏が楽しみでしょうがない。

 そして中学1年の夏休み、兄は約束通り山小屋に連れて行ってくれた。
 何泊したかは覚えていないが、終盤に差し掛かっていた頃の話である。
 余り行かない裏道を歩いていると、キラキラ光るものがスギだったかヒノキだったかの梢の上をチラチラ飛んでいる。
 「とまれ~、とまれ~」と心に念じていると梢の先にとまった!
 でも、まだゼフィルスかどうかはわからない。
 そおっと、そおっとじっくりと近づく。
 とにかく逃げられないように。
 でもできるだけ遠くから網を振らないと感づかれて逃げられるかもしれない、そう思いとにかく行けるところまで行く。
 そして心臓が飛び出しそうな心持ちでつなぎ竿を全部つなぐ。
 この時、竿なんかあまり見ずとまった蝶をずっと見ている。
 もしかしたら飛んでしまうかもしれない、見失ったら一巻の終わりだ、そんなふうに思いながら竿を手探りでつなぐ。
 そしていよいよ網を振った。
 「入った!」
 網が裏返しになったり、口が開かないようにそっと地面に下ろして中を確かめる。
 「やった!捕まえた!ミドリシジミだ!」
 感動で手が震えてなかなかうまく胸を押すことができない。
 蝶を捕まえて手が震えるなんて初めての経験だ。
 それでもなんとか胸を押し、蝶の動きを止めた。
 三角紙を持って来ていなかったので、山小屋に取りに戻り兄に報告する。
 兄は笑顔で「良かったな、来て良かったな。」と言ってくれた。

 二匹目のドジョウを、と言う気持ちではなかったが、さっきと同じように歩いていけばもう1匹採れるかも、と思いながら先ほどの道を行く。
 果たして2匹目がいた!
 これも同じようにとって嬉しく山小屋に戻った。

 さすがに3匹目はいなかったが、ものすごい満足感で満たされていた。
 とれた蝶はかなり鱗粉が取れていて、家に帰ってしばらくして「オオミドリシジミ」だと判明した。
 
 初めてゼフィルスをとった歳だった。

ヨツボシケシキスイ


 小学校に通っている間、夏というとだいたいまっすぐに家に帰ってはいなかった。
 オオカマキリのところで書いた「大家の土地」の近くに1階建てのアパートが建ち並んでいるところがあり、そのそばの駐車場にコナラが何本か植栽されていた。
 このコナラはよく樹液が出る木だったので、昆虫がよく集まっていた。
 でも学校帰りのことなので、カブトムシやクワガタの出てくる時間帯ではなく、もっぱらこのヨツボシケシキスイが良くいた。
 
 このヨツボシケシキスイ、柄も中々きれいなのだが、それより惹かれるのは大顎である。
 まるでクワガタのようである。
 立派である。
 しかし、いかんせん小さい昆虫であるので迫力がない。
 しかも全体に丸みが強く中々つかみにくい。
 いるところが芯材と樹皮の間などこれまた取り出しにくいところ。
 でも、格好良くて好きな昆虫なのである。

ノコギリクワガタ


 子供の頃、夏になるとカブトムシやクワガタを飼っていた。
 その頃は今のように飼育用のプラステックケースなんて中々手に入らなかったので、たらいにプラスチックの板を載せて飼っていた。
 採れていたクワガタはこのノコギリクワガタと、コクワガタだった。
 餌も当然カブトムシゼリーなんか売っていないから、家族の食べたスイカやメロンの皮を与えていた。
 子供がそんなに甲斐甲斐しく世話をするわけもなく、これらの餌はよく腐り、ショウジョウバエの天国となっていた。
 夜になるとガサガサうるさいから、たらいはベランダに出されていた。
 朝になって様子を見ると、大概たらいの上にはどこからか飛んできたノコギリクワガタが乗っていた。
 採集に行かずとも毎日クワガタが増えていく、そんな時代だった。
 小学校1、2年生の頃だったろうか。

2013年11月27日水曜日

エノコログサ

 我家のベランダに何気なく置かれたプランター。
 そこで生長したエノコログサが午前中の光を浴びるととてもコントラストのある美しい風景に見える。


 なんということもない雑草だが、背景の紺色と相まってくっきりと浮かび上がって見える。
 自然の造形、色彩はこんな物でも美しく感じてしまう。

オオカマキリ


 その名の通り大きなカマキリ。
 子供の頃はバッタなんかと一緒に「直翅目」にまとめられていたが、現在は「カマキリ目」となっている。

 子供の頃住んでいた団地では「チョウセンカマキリ」が圧倒的に多く、オオカマキリは少なかった。
 子供仲間ではオオカマキリを採ると羨ましがられたが、コカマキリは格が低く、あまり相手にされていなかった。
 地域柄なのか、最近はチョウセンカマキリをあまり見ていない。
 カマキリというと秋にセイタカアワダチソウにとまって餌を待っているイメージがある。
 小学校の帰り道に「大家の土地」と呼ばれる大きな牧草地があった。
 その周りのフェンスにセイタカアワダチソウがよく生えていて、そこでよくカマキリを捕まえていた。
 セイタカアワダチソウで捕まえたカマキリを各々みんなで持って、イチモンジセセリなどを捕まえては食べさせていた。

 カマキリというと「偽瞳孔」を連想する。
 どこからカマキリの複眼を見てもこちらを見返しているようにみえる。
 小さな黒い点がいつもこちらを向いているのである。
 子供の頃はこれが不思議でしょうがなかった。

ウスバキトンボ


 東京あたりでは夏にどこからともなくやって来て、どんどん数が増えて秋にいなくなってしまうトンボ。
 漢字にすると「薄翅黄蜻蛉」になるのだろうか。
 ひ弱な感じのするトンボであることは間違いない。

 このトンボはよく母方の田舎で見ていた。
 自分の住んでいた千葉県では余り見ることはなく、夏休みに母方の田舎に行くと河原の近くの空き地に沢山飛んでいた。
 アキアカネなどを見慣れている自分にとって、茶色と薄い灰色の組み合わせの色調は違和感があり、ちょっと手荒に扱うと潰れてしまう身体のこのトンボは好きではなかった。

 田舎で父にこのトンボの名前を聞くと、「ウスバキトンボだけど、このトンボはお彼岸の頃にやってくる。ご先祖様と帰ってくるから「精霊蜻蛉」と言うんだよ。」と教えてくれた。
 そんな話を聞いてますます捕まえる気がなくなったトンボである。

 昼間は殆どの時間飛び回っているが、夕方になるとこのように群れてとまっているのも変な習性である。

ハンバーガー

 今朝の朝食にハンバーガーを作ってみた(朝から重いメニューか?)
 まずはパテ作り。
 タマネギのみじん切りを入れようかと思っていたが、なんとなく身体がだるく熱を測ったら36.8度。
 このところずっと熱が下がらず、体調が思わしくない。
 だるさが面倒臭さとなり、塩と片栗粉を加えて終わりにしてしまった。
 適当な大きなに丸めて、フライパンに放り込む。
 予定以上に分厚くなってしまったので、蓋をしてしっかり熱を通す。


 まず両面を軽く焦がし、肉汁が逃げないようにするための壁作り。
 この間に一緒に入れる野菜を準備。
 熱が通らなくても食べられるものとして今日はパプリカ(たった一種類のみは寂しいなぁ)。
 こんなふうに適当に切った。


 バンズは最初から切れているもので、妻が買ってきたもの。
 これだと処理が楽でいい。


 まだパテ(ハンバーグか?)に火が通るのに時間がかかるので、この間にコーヒーを準備。
 いつもながらにいい加減。


 パテにはじっくり火を通し、子供の箸を突き刺して澄んだ汁が出てくれば焼き上がり。
 バンズに乗せて、パプリカを乗せ、ケチャップを。
 子供も食べるので本来かけたい胡椒はオミット。
 好みでチーズもありだけど、朝から重すぎるのでやめた。


 オーブントースターで5分ほど温めて出来上がり。
 いつもどおりいい加減朝食のできあがり。


モミジ

 昨日の出張先でのモミジ。


 見事に赤くなっていた。


 背景が暗いとより一層赤い色が映えてくる。
 京都あたりは今頃紅葉が見頃なのだろうか?
 いつかは紅葉の時期の京都に行ってっみたいものだ。


 モミジが真っ赤になる中、ハンノキはまだ緑色で頑張っていたがずいぶん葉の量は少なくなっていた。

2013年11月19日火曜日


 今朝、出勤する時に駅から見えた月。
 ほぼ満月で、明け方にきれいに見えていた。
 満月に近いと早朝に月を見ることができるが、薄明るい空に見る月もとても好きである。

2013年11月18日月曜日

ムラサキツバメ

 先日、千葉の幕張に行く機会があった。
 驚いたのはムラサキツバメの死骸を見つけたこと。
 東京でも見る機会があるという話は聞いていたが、幕張でも見つけるとは…
 ツマグロヒョウモンにしてもそうだが、昔あこがれていた南の蝶が見られるというのはうれしいことでもあり、違うような複雑な気持ちである。


竹垣

 買い物の帰り、通ったことのない道を歩いてみた。
 そこで出会ったのはきれいな竹垣だった。


 この竹垣を見ていると、なんとなく子供の頃に戻った気持ちになった。
 昔はこんな風景よく見かけたなぁ。
 竹垣にナンテンが実をつけていた。


 緑に映える赤である。
 残念ながら写真ではそれが全然表現できなかった…

 撮影中に一匹のツチバチが飛んでいた。
 残念ながら撮影できなかったが、まだ頑張っているんだなぁと思った。

クレーン

 妻によく呆れられるのだが、クレーンが好きである。
 もともと模型作りが好きで、模型で表現されたいろいろな構造を解析するのが好きである。
 ここはこうなっていて、これが動くとそれがこう動くのか、などということを連々考えるのがたまらなく好きなのである。
 ワイヤーと滑車、トラス構造とクレーンには好きな要素が沢山詰まっている。
 それ故こんなのとか


 街中でよく見かけるけれども、じっと見入ってしまうのである。
 今日はこんなのも見て動きの面白さにしばらく足を止めてしまった。


実り

 買い物をしに行って見つけたアカシデ。
 アカシデ、イヌシデは実が面白い感じで好きである。
 雑木林によく見られるのも好きな理由の一つ。


 まだ葉はついているが、冬芽も順調に育っている。


 もう冬が近いんだなぁ。