2013年7月30日火曜日

羽化

 最近セミの羽化をよく目にするようになった。
 ちょっと前まではニイニイゼミが優勢であった。
ニイニイゼミは泥が付いていて小さいので見分けは容易である。この幼虫はまだ頭の方の泥が乾いていない。泥をつけている理由を調べると、いずれも「推測」となっており、乾燥を嫌がっているらしい。
最近多いのがアブラゼミ。子供の頃はいくら探しても見つからなかったのに、最近は幼虫をよく見るようになった。
 成虫と同じように翅脈が緑色に見える。羽化間際の幼虫の複眼は色が付いているが、地中にいる幼虫の複眼はなぜか白い。
 

こんな細い危なっかしい所にいる奴も。それでも器用に羽化してしまう。
20時を過ぎるとこんな光景がよく見られる。しかし、固い殻を押し広げて出てくる体の中の圧力というのはスゴイなぁ…
ここまで来るとひと安心。
 小学校6年の時に初めて羽化前の幼虫を捕まえた。羽化を見たくカーテンにとめておいたが、なかなか羽化が始まらずテレビを見ていたら、終わってしまっていた悲しい記憶が蘇る…

2013年7月23日火曜日

やっと

 今朝アオスジアゲハを展翅して、奄美で採った昆虫の標本作りがやっと終わった(リュウキュウツヤハナムグリは除く)。しかし南方のアオスジアゲハの「アオスジ」は色が鮮やかで美しい!
今回美しいなぁと思ったのはこのナガサキアゲハ・メス。見事に白化している。白化も素晴らしいが前翅付け根の赤い紋も美しい。この個体、昨日展翅したのだがまだ生きていた。すごい生命力。
久し振りに捉えたツマベニチョウ。奄美大島は道路にハイビスカスを植えている所が多く、ツマベニチョウが多かった。幸いにも三角紙の中で糞をすることなく、翅は綺麗なままで持って帰ってくることができた。
ちなみに今回は現地の百均でシール容器を手に入れ、蝶の入った三角紙を収容。ホテルの部屋に備え付けの冷蔵庫で保管し、自宅でも冷蔵庫で保管しておいた。このおかげでシジミチョウに至るまで軟化展翅を行わず、生展翅を行うことができた。

ピッカピカ

 先日行ってきた奄美大島で捉えたリュウキュウツヤハナムグリ。カナブンに似たような感じだが、緑色にピカピカに光っている。全部で5頭捕獲したのだが(もっとたくさんいたのだが、娘が5つ採ってくれというので)現在も全て我が家で生きている。


  カブトムシを飼うのと同じ要領で市販のマットを入れた水槽にゼリーを与えている。
 夜はみんなマットに潜ってしまうが、広間は出てきて賑やかにしている。そしてよく飛び回っている。先ほどの撮影の時も1頭水槽の外に飛び出してしまった。


奄美で既に交尾していた個体がいたので雌雄揃っていることはわかっているのだが、果たして卵を生んでくれるだろうか?
 

お客様

 昨日の朝、ベランダで「ギッ!」と言う声がした。アブラゼミがいるのかな?と思ってやり過ごしていたが、またしばらくして「ギッ!」と鳴き声が。
 妻とベランダをみてみると、床にアブラゼミがベタっととまっていた。
セミはあまり地面にはとまらないものだが、こうしてとまっていた。別に人を怖がるでもなく、カメラを向けても平気。子供達が寄って行っても平気。
 しかし、アブラゼミは地味なようで美しい。一番好きなところはここ。
翅脈の色が素晴らしい。銅色になったものも見られるがたいていは美しい緑色をしている。ツクツクボウシなどは翅の根元が水色だがこれもいい。

2013年7月17日水曜日

青黒い

  今日仕事中に拾ったカナブン。
ふつうのものに比べて緑色が強いというか、黒味が強いというか、変わった色である。道の上に死体として転がっていたものであるが、思わず足を止めてしまった。こんな色のカナブンを見たのは初めてであったので拾い上げてみると、幸いにもどこにも欠損はない。ケースに入れて持ち帰ったことは言うまでもない。(^.^)

2013年7月16日火曜日

ツノトンボ

 今日仕事の帰り、いつも乗り換える駅で階段を降りていると、壁に何やら変なものが止まっている。思わず足を止め、良~く見るとツノトンボだった。
 自分の脇を別の利用者が通り過ぎた。こんな時、「こいつ何やってんだ?」と不審に思われるのは嫌なので、わざとカバンの中身を確かめるような仕草をしつつ、その人の通過を待った。幸いその後人の通過無かったので、写真撮影。その後、この個体を捕獲する。
 帰ってツノトンボを入れたケースを見ると卵をたくさん産んでいた。

2013年7月14日日曜日

帰還

 無事奄美大島から帰って来ました。
 台風7号の影響で船便がストップで徳之島には行けずじまい。
 でも、おかげで奄美大島を満喫して来ました。家族旅行でもあるので、昆虫採集も大事だけど、家族との行動も大事。
何とか狙っていたアマミハンミョウは4個体採れました。
しかし、こいつら落ちている枯葉に色がそっくり。地面に止まると中々見つかりません。
 ハンミョウの仲間は肉食のせいか、頭に小さなハエが止まっていることが多い。この個体にも小さなハエが止まっています。

2013年7月11日木曜日

行ってきます!

今日から14日までの間、家族で奄美大島、徳之島に行ってきます。
ハンミョウ好きの自分にとってはずっと行きたかった場所です。
さて、どんな虫が見られるやら。
台風7号が気になりますが、石垣島の方を通過するようなので大丈夫でしょう。多分…
それでは行ってきます!

2013年7月2日火曜日

始めました

 初めまして。
 子供の頃から昆虫が好きで、大学ではたくさん標本を作っていたのですが、卒業後はしばらく標本作りから離れていました。
 二人目の子供ができて、子供達がちょっと生き物に興味を持ち始めたのをきっかけに標本作りを再開しました。
 これから気の向くままに昆虫や生き物のことをちょっとずつ書いていこうかな、と思っています。

 第一回目はオオイシアブを取り上げてみました。
このアブは昆虫を捕食する種類で、開けた場所を好むようです。がっしりとした身体に毛むくじゃらの様子は虫嫌いな人にはちょっときついかもしれません。でも自分は結構好きな昆虫なのです。
正面から見るとこんな感じで複眼の間の象牙色の毛がアクセントになっています。
 写真はありませんが腹の先のオレンジのケもオシャレで好きなんです。