2014年1月21日火曜日

トンボも作ってみた

 随分昔にスキャンしたトンボの標本画像もあったので、甲虫と同じように図鑑のように並べてみた。
 トンボは色が変わりやすいので、できるだけ新鮮な内にスキャンするのが重要だ。


 今回は、オニヤンマ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、ヤブヤンマ、オナガサナエ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボでいっぱいになってしまった。

アオオサムシ

この間展足したアオオサムシのスキャンを行った。



 若干脚が不揃いになってしまった。
 光沢の強い種類だと反射が強く、中々思った色合いになってくれない。
 この個体はオスで前脚のふ節が幅広になっている。
 これは近縁のハンミョウ類と同じようである。
 
 それにしても掃除したつもりでも残ってしまっている綿のクズ、標本写真としてはダメだなぁ。

図鑑

 これまでスキャンした標本を図鑑風に並べてみた。
 今のところ甲虫だけであるが、これはこれでいい感じ(自己満足)である。
 昨年はこんな事やろうと思っていなかったので、ほとんどの標本をスキャンせずに身体に針を挿してしまった。
 今年はスキャンを前提に標本作りを行うことにしよう。


2014年1月15日水曜日

アオオサムシ

 今日は久しぶりにゆったりできたので、オオカマキリに続いて冷蔵庫に入れていたアオオサムシの展足も行った。
 これも11月に採集したものであったが、密閉容器の中にはあったもののやや硬くなっていた。
 そこでいつものように軟化作業を行い、展足。
 生展足を行うより軟化のほうが展足はやりやすいような気がする。
 特に触角などは素直にすっと伸びて思い通りの形になりやすい。


 そして一応形が整ったのがこの状態である。
 よく見ると前翅のシワが複雑で面白い。
 拡大写真が取れないところが悔しいところである。

オオカマキリ

 昨年の11月に採集したオオカマキリ。
 もう産卵した後のようでほぼ死にかかっていたものを採ってきた。
 密閉容器に入れて冷蔵庫に保管しておいたのだが、いい加減展足しようと出してみた。


 冷蔵庫に入れて既に二ヶ月というのにまだふ節を動かすことができるほど身体は柔らかかった。
 恐るべし冷蔵庫!

 これまでカマキリの標本は作成したことがなく脚をどうすればよいのか正直困った。
 こんな感じかと思いつつ、自分の好みの形にしてしまった。
 カマキリの形は何度見ても精悍でカッコイイ。

苦手なもの

 虫は全般的に好きだが、その中にはやはり苦手なものもある。
 身体と脚が不釣り合いなものは苦手である。
 身体がすごく丸いのに、やたら細くて長い足がでているものはその最たるものである。
 そんな中でダメなのがコイツ。


 マダラカマドウマ。
 エビのむき身のような身体に、やたら長い脚。
 もう全てが苦手な感じで、生理的に受け付けないほど苦手である。

 昔樹林地の調査をしている時に、胴枯病という病気にかかっているヒノキを見た。
 伐採する対象となって、目通り(幹の周りの長さ)を測ろうとして、幹の割れ目に目をやった時、その中にこいつらがウジャウジャいて悲鳴を上げそうになったことがある。
 本当に苦手な虫である。

やってしまった

 職場の机の上においてあったオオカマキリの卵鞘。
 早い内に外に出さなきゃなぁ、とは思っていたが、思いの外事件は早く発生してしまった。


 卵が孵化してしまったのだ。
 机の上を小さなオオカマキリがウヨウヨ。
 できるだけ外に出したが、この時期生き残ることはかなり難しいだろう。
 ここまでになるにはオスのすごい苦労もあっただろうに、悪いことをしてしまった…

2014年1月2日木曜日

ミンミンゼミ


 ちょうど、この投稿で100投稿目となるようである。
 記念というわけではないが、好きなミンミンゼミを選んでみた。
 セミの中では大型な部類で、透明な長い翅と圧縮されたような身体、緑色が美しいセミである。

 子供の頃住んでいた団地ではアブラゼミはたくさんいたが、ミンミンゼミは毎年1~2匹どこからか飛んでくる個体の鳴き声が聞かれる程度で、とても憧れているセミだった。
 朝に夏休みの宿題をやっていると突然団地内に鳴き声が響き渡る。
 母親に外出の許可をもらい(専業主婦なので、ずっと家におり、朝宿題をやらないことには何もさせてもらえなかった)。網を持って大急ぎで鳴き声のする方向に走る。
 でも、大抵ひと鳴きすると飛んでしまい、また鳴くまで待つが、それがとんでもなく遠くはなれていることもある。
 そしていつも見つけた時にはそのとまっている高さに悔しい思いをするのであった。
 いつも簡単に網が届く高さにはとまっていないのである。
 それでも木に登ったり、家から物干し竿を持ち出したりで、小学校5年位の時にはなんとか一夏に一匹程度は採れるようになっていた。

 中学二年の夏休みに親友のOの田舎に行くと、ミンミンゼミは考えられないほど低いところにとまっており、場所が違うとこんなにも違うものか、と複雑な気持ちになってのを記憶している。

エゾカタビロオサムシ


 翅に特徴的な点刻を持つオサムシで、地上で見ることが多い。

 子供の頃住んでいた団地では、一番良く見られたオサムシであった。
 大きなゴミムシという印象であった。
 なんとなくつかまえにくく、捕まえると口からなんか液体を出すイメージがあり、敬遠していた昆虫であった。
 社会人になって雑木林に行く機会が増えると、よく見るオサムシはアオオサムシになり、このエゾカタビロオサムシはあまり見なくなった。
 見られなくなると、見たくなるもので、たまに見かけるととても懐かしくなる昆虫である。
 団地の芝生に多かったのは、ガの幼虫が多かったせいだろうか。

2014年1月1日水曜日

初詣

 年賀状をとりに外に出てみると、思いの外暖かった。
 ずっと家にいるのも何なので、家族で近くの神社に初詣に行くことにした。

 さすがにこの時期虫はほとんど見ることができず、元気に飛び回っているのはハクセキレイだけだった。


 ついでに多摩川まで散歩することにした。
 多摩川では凧あげをしている家族が多く、この時期にしては賑やかだった。
 そしてまだユキヤナギの葉が頑張っていた。


ゴマダラチョウ


 今年最初の昆虫ネタはゴマダラチョウにした。
 オオムラサキに近いタテハチョウで、羽化して間もないオスの表面はうっすら紫色に光りを反射する。

 中学~高校にかけてよく行っていた雑木林があった。
 自分の住んでいる場所は団地だったので、ケヤキやクロマツは植栽されているのだが、クヌギやコナラなどいわゆる雑木林の種は殆どなかった。

 その雑木林は家からは自転車で20分位のところであったが、目の前は水田でいろいろな昆虫がいた。
 畑のそばにはクヌギとエノキがあり、そこによく舞っていたのがこのゴマダラチョウである。
 いるときはたくさんいるのだが、全くいない時もあり、キタテハなどより貴重な種であった。
 なぜか中々写真に撮ることができない種類というイメージが有り、初めて写真にとった時は結構感動したものであった。

 ある日いつものようにゴマダラチョウを見ようとこのクヌギに行くと、伐り倒されてクヌギはなかった。
 茫然としつつも、自然破壊だ!などと思っていたが、雑木林の本筋からいけば伐り倒されても何の不思議もないのだが、当時はそんな雑木林に対する知識は全くなかった。
 それ以降は中々見る機会はなかったのだが、社会人になってからは再び観察することができるようになり、嬉しく思っている。


 このチョウの特徴の一つに複眼と口吻が黄色であることがある。
 この色が自分ではとても綺麗に見えて、それも好きである重要な要素であるのだ。

2014年


 明けましておめでとうございます。
 昨年は拙い当ブログをお読み頂き、ありがとうございました。
 今年がみなさまにとって幸多き年となりますよう、願っております。

 今年もトロトロとした更新になると思いますが、宜しくお願いします。

 写真は数日前に撮った多摩川の日の出です。
 この時期だと7時ころに日が出てきます。
 ズボラなので、初日の出は拝めないだろうなぁ、と思い、前もって撮っておいたものです。

 今朝方夢を見ました。
 これが初夢になるのでしょうか? 
 しかし、内容が昔の仕事の話に大学の友達が出てきたり、初夢にしてはあまり良くなかったような…
 いやいや、今年もいい年にするよう頑張ります!!