2014年6月29日日曜日

ナガメ

 一週間ほど前、散歩をしているとナガメの交尾に出会った。



 ナガメは「菜につくカメムシ」という意味なのはそこそこ有名であるとは思うが、今回は違った植物についていた。
 それにしても、この目立つ色彩は何なんだろう?
 カメムシには赤と黒の組み合わせを持つ色彩のものが結構いるが、やはり{俺達に手を出すと臭い目に合うゼ!」という警戒色なのだろうか?


 腹側には白まで色彩に加えている。
 昆虫は腹側もよく観察してみると面白いものだ。

2014年6月28日土曜日

キアゲハ

 妻がベランダで栽培しているイタリアンパセリに水をやろうと思ったら、黒いものが…


 どうやらキアゲハの幼虫のようである。
 まだあの独特の色彩にはなっていないが、立派にもしゃもしゃ葉を食べているようである。
 この辺りでキアゲハはまあまり見かけないが、いつ産卵したのだろう?

 
 
 ようく見ると体にはイボがあり、そのイボから短いけど刺のようなものが生えているのを知った。
 この幼虫、ちゃんと成虫になれるだろうか?

2014年6月22日日曜日

判明

 先日樹液酒場で見たこのガ、「フシキキシタバ」であることが判明した。


 よく見るとヨツボシケシキスイやらアリやら色々いる。
 
 このフシキキシタバはホストはクヌギ、アベマキで、同じ場所に生息しているコシロシタバとホストが重なっている。
 カトカラ類は日本に30~31種いるらしい。
 全部見ようとなるとこれまた大変なことである。
 

2014年6月21日土曜日

エサキモンキツノカメムシ

 昨日ハリギリの木を見ると、葉になにかポツポツとまっている。
 

 よく見ると、エサキモンキツノカメムシが沢山いた。
 したを噛みそうな名だがエサキさんの黄色い紋のあるツノカメムシということで覚えれば分かりやすい。
 写真の個体は交尾しているが、その下には既に卵が。


 別の個体も卵を守っていた。
 愛情深い昆虫である。
 背中のハートマークも面白い。

2014年6月17日火曜日

樹液酒場2

 今日も樹液酒場に行ってみた。
 今日もカトカラがたくさん来ていた。


 昨日ちゃんとした写真が撮れなかったので、それに挑戦してみた。
 名前はまだわからない。
 標本にしないとダメだろうなぁ…



 カトカラの標本は色があせていることが多いけれども、今日見たのは黄色ではなくオレンジに見えて美しい。


 まるっきりピントがあっていないが、ベニスズメも来ていた。
 これからもまだまだ酒場で楽しめそうである。

樹液酒場

 そろそろいろいろな昆虫が出てきて、雑木林も賑やかになってきた頃である。
 そこで、夜の樹液酒場に行ってみることにした。



 日が暮れて、涼しくなった頃出かけてみた。


 酒場にはガがたくさん来ていた。
 キシタバの仲間がおり、後翅が美しい。
 しかし、その脇ではスズメバチがガに襲いかかっている。
 噛み付き、針をブスリ!とやっている。


 ちょっとすると新たな客がやってきていた。
 キマダラミヤマカミキリである。
 これからも色々な虫達が増えそうで楽しみである。

2014年6月15日日曜日

クビアカトラカミキリ

 今日は家族でいつもの谷戸に行った。
 娘は5歳だが、一緒にカミキリを採ろうと網を持って頑張っていた。
 一方の息子はもうすぐ3歳になるが、谷戸地を歩くのさえ大変で、泣いてばかりいた。

 カミキリはというと、個体数が少なく11時を過ぎてやっとクビアカトラが出てくる程度であった。
 キイロトラは全くいなかった。


 やっと納得いく大きさでクビアカトラの写真を撮ることができた。
 どうやら産卵しているようである。



 やはり赤い前胸背が美しい。


 ヨタヨタ歩いている姿も面白いものである。

行楽地

 昨日は家族でディズニーシーに行ってきた。
 途中から渋滞で、中々つかず、10時ころにディズニーランドに着いたのだが、入場制限が行われており、入れるのは18時ということで、ディズニーシー行きとなったのである。
 
 虫屋としてはやはり虫を探していたが、ほとんどいなかった。
 鳥はスズメガやたら多く、客の落とした食べ物をついばんでいた。
 その他はヒヨドリとオナガ。


 それにしてもすごい人出だった…



2014年6月12日木曜日

展足

 昨夜から午前中にかけて雨であったため、今日は展足をしていた。
 老眼になってきたためか、最近は裸眼での展足が難しくなってきた。
 9、10日に採ってきたものを主に展足していたが、これまでに展足したものの修正も行った。

 そのなかで、5月12日に採集したアオハナムグリの触角を弄っていると、何となく違和感を覚えた。
 脇に別の場所で採集したアオハナムグリがあり、それと比較するとなんか変な感じなのだ。
 色艶や、前翅の毛の生え具合が違うのである。
 調べてみると頭楯の前縁が縁取られていること、前翅に2条の明瞭な隆起があることなどから。アオハナムグリではなくナミハナムグリであるらしい。
 アオハナムグリも大好きな種だが、ナミハナムグリはこれまで採集したことがなかった種なので、これはこれで嬉しくなってしまった。
 アオハナムグリの標本数が減ってしまったので、またアオハナムグリを探しに行かなければ。

 ナミハナムグリも個体によって色彩や光沢の具合がかなり違う。
 こういう個体差が多いのでハナムグリやカナブンは面白い種である。

 今日は写真なし。

2014年6月10日火曜日

今日もまた

 今日もまた昨日と同じ谷戸に行ってきた。
 天気はどんよりしており、たまに陽が射す程度で、蒸し暑い。
 昨日ヒメヒゲナガカミキリをダメにしてしまったので、再度の挑戦である。
 昨日ヒメヒゲナガカミキリがいたのは、この粗朶山。


 しかし、どうしたわけかヒメヒゲナガカミキリは一頭もいない。
 そのかわりに沢山いたのはこれだった。


 マルモンサビカミキリである。
 大きさもずっと小さく柄も色もパッとしない。
 今日いたカミキリといえば残りは昨日と同じナガゴマフカミキリであった。


 昨日あれだけいたキイロトラもわずかに一頭しか見なかった。
 こんなにも一日でいる種類が変わるのだろうか?
 それとも昨夜の大雨のせいか?
 カミキリ以外に今日良く見かけたのはシロヒゲナガゾウムシだった。


 サビカミキリの仲間は捕まえようとすると、すぐにポロッと落ちてしまう。
 そこで今日も魚掬い網を使った。
 小さくて使い勝手がよく、受網としても使いやすい。
 トラカミキリ類に続き、他のカミキリでも中々成績が良かった。


 ちょっと歩くとクリの花を見つけた。
 

 ハナカミキリ類は?とスウィーピングをしてみたが、入るのはケバエの仲間のような双翅類ばかりだった。


 帰路につくと、ブ~ンと何かが飛んできて、身体にぶつかった。
 オオイシアブか?と振り払ってみると、ビロウドカミキリだった。


 これは思いがけない収穫だった。

2014年6月9日月曜日

その他の昆虫

 トラカミキリ類を探していると、別の粗朶山では違うカミキリもいた。


 こちらはヒメヒゲナガカミキリ(ナカジロゴマフカミキリは誤りでした)。
 持って帰ってきたのだが、ひとつの容器の中に2頭入れておいたのが失敗だった。
 お互いに咬み合ってバラバラになっていた…


 こちらはナガゴマフカミキリ。
 ゴマフカミキリはいずれも似通っていて同定が面倒である。


 これは初めて見たシロヒゲナガゾウムシ。
 ゾウムシにしては触角が長く、あまりゾウムシらしくない。
 
 今日も多くの昆虫が見られたが、ゼフはミズイロオナガを1頭見たのみであった。
 昨日、一昨日の大雨でやられてしまったか?

虹色

 谷戸からでたところで、美しい虫を見つけた。


 おそらくナガニジゴミムシダマシだろう。


 その名の通り虹色に輝く美しい甲虫である。
 ゴミムシダマシという名だが、あまりゴミムシに似ていないよなぁ…

キイロトラカミキリ

 今日は雨がふると思っていたが、朝起きてみると思いもよらずいい天気。
 このシーズン、雨が降っていないのに家にいる手はない。
 先日クビアカトラカミキリのいた谷戸に行ってみた。
 この間より一時間ほど早く谷戸に着くと、今回はクビアカトラカミキリではなく、キイロトラカミキリがたくさんいた。


 先日のクビアカトラカミキリより沢山いるのではないか?という感じで何匹もの個体が歩いている。


 交尾している個体もいた。
 このペアはカメラを向けると交尾をやめてしまったが、オスの方が大きいようである。



 それにしても面白い模様である。
 前翅の黒い模様はやはり個体差があるようである。

 この他にはエグリトラカミキリを見ることができた。


 エグリトラカミキリは先日より個体数が多かった。
 11:30頃にやっとクビアカトラカミキリが出てきた。
 

 それでも確認できたのは、たったの2頭。
 一週間経っているのでピークはすぎてしまったのだろうか?

2014年6月3日火曜日

ホシミスジ

 本来東京都では分布が限られているホシミスジ。
 それが2010年に府中市で確認され、その後定着しているようである。
 そんなホシミスジ、定着どころか分布を広げているような気がする。


 今日、調布市の北西部で確認した。


 産卵行動も確認された。
 ホストはユキヤナギである。


 調べると、しっかりと卵が。
 今までいなかった昆虫が身近で見ることができるようになるのは嬉しい事である。
 ただし、それは自然に分布を広げてきた場合の話であって、人為的にもたらされたものでは大いに“?”である。
 このホシミスジもDNAから瀬戸内海に棲息する亜種であることが判明している。
 放蝶と見て間違えないだろう。
 このホシミスジを放した人はどういう気持ちで放したのだろうか?
 それより以前にアカボシゴマダラの放蝶を経験して、ゴマダラチョウへの影響が懸念されている昨今、それでも放してしまう心境がわからない。

2014年6月2日月曜日

ゼフ

 この時期になるとやはりゼフが見たくなる。
 今日出かけた雑木林では平地性のものはそこそこ種類がいると聞いていたので、楽しみにして行ってみた。
 中々見つつけることはできなかったが、まず現れたのがこれだった。


 ミズイロオナガシジミ。
 しかし、この場所ではこれ一種、一頭のみ。
 しかたがないので、別の場所に移動。
 すると現れたのがこれ。


 アカシジミ。
 なぜか前翅の前縁が欠けているが中々きれいな個体である。
 トリを務めたのがこのチョウ。


 ウラナミアカシジミ。
 非常に細かな模様と、長い尾状突起が美しい。
 いずれの種もまだ新鮮のものが多かった。
 白と青をチラチラさせて飛んでいるやや大きめのシジミチョウがいたので、もしやウラゴマダラ?と思ったが全てルリシジミであった。

材置き場

 今日はゼフィルスを求めて雑木林に出かけた。
 尾根から谷に降りて行くと、途中の横に伸びた谷に伐り倒した樹木の幹が置いてある場所があった。
 

 この谷を尾根から見ると、こんな感じである。
 さらにこの谷にはシラカシと思われる樹木を伐り倒して、その幹と枝を積んだ場所があった。


 もしかしたら、と思い、注意深く見ているとやはりカミキリがいた。



 クビアカトラカミキリのようである。
 昔から前胸背の赤いカミキリは採りたかったが、その機会に恵まれなかった。
 個体数は結構多かったが捕まえにくい。
 通常のネットでは口径が大きすぎて脇から逃げてしまう。
 たまたま田んぼで水生昆虫がいたら使おうと思って持っていた魚掬い用の小さな網が有効でこれを使っての捕獲率はかなり高かった。

2014年6月1日日曜日

テングチョウ

 今年も新たな個体が羽化してきたテングチョウ。
 突き出た下唇髭が突き出た特徴的な顔つきである。
 先日こんなテングチョウを見かけた。


 赤みの強い個体である。
 通常は、というとこんな感じ。


 この日は羽化に失敗した個体も見られた。


 最初は特殊な個体かと思ってしまったが、飛び方もおかしかったので羽化失敗であろう。