2015年5月25日月曜日

この季節

 今年はちょっと早い気がするが、ゼフィルスの季節がやって来た。
 昨日見つけた羽化したてと思われるミズイロオナガシジミ。
 裏はきれいな模様だが、表はほぼ黒一色の地味な装いである。
 このチョウを初めてとったのは山梨県で、高校生になったばかりの頃だった。
 ずっと高い樹上を早朝に舞っていたのを、つなぎ竿を目一杯つなげて採集した。
 そのため、木の高いところにいる種だと思っていたが、結構地面近くにいることが多い。


 脚までおしゃれな縞模様だが、よくこの細い脚で体を持ち上げることができるなぁ、と感心してしまう。

20150524

キアシドクガ

 ここ数日、ミズキの周りをモンシロチョウのようなものがチラチラ舞っている。
 去年辺りから目についてはいた。
 しかし高いところを飛んでいたし、網も持っていなかったので名前はわからずじまいで、おそらくヒトリガの一種だろうと考えていた。
 今年になったて、その虫が比較的低いところを飛んでいるのを目撃した。
 まわりにいた親子は「モンシロチョウ沢山飛んでいるねぇ」と、楽しげだった。


 なんとかかんとかとまっているところを撮影でき、検索してみると「キアシドクガ」であることがわかった。


若干だが、前脚が黄色いのが分かる。
 ドクガとついているが、毒はないらしい。
 最近は異常発生することもあるらしく、食樹であるミズキを枯らしてしまうこともあるらしい。

20150524

2015年5月22日金曜日

いつもの谷戸

 今日は天気が良いという予報で、ウツギに花も咲いているだろうという予想のもと、いつもの谷戸に行ってきた。
 ウツギは咲いていたのだが、もう盛りは過ぎていた。


 甲虫類を期待していたのだが、いたのはテングチョウ、コミスジ、ハチ類、アブ類ばかり…
 仕方なく、あちこちをウロチョロしてみた。
 まず目についたのがシオヤトンボ。


 何を警戒しているのかよくキョロキョロしている。
 先週いたサラサヤンマは見ることができなかった。
 樹林地内の倒木を見てみると、ニジナガゴミムシダマシの後尾を見つけることができた。
 通常甲虫の交尾はメスの上にオスが乗っているが、このペアは逆方向につながっている。
 こちらを見つけて動き出したが、その動きがなんともコミカルだった。


 去年トラカミキリ類が沢山いた材に行ってみるも、カミキリ類は姿が見えず。
 仕方なく樹液を廻ってみると、ここにもいたのはアカボシゴマダラ。
 どこにでも居るという感じで、幻滅する。
 春型なので、白い部分が多い個体だった。


 別のところでは、ササ藪がガサガサいっていたので目を凝らしてみると、そこにいたのはやはり外来種の鳥、ガビチョウだった。
 日本の里山にもだいぶ外来種が増えてきているのにはちょっと嫌な感じがする。

20150522

2015年5月18日月曜日

ジョウカイボン

 毎年良く見かけるジョウカイボンの仲間。
 変な名前である。
 


 全体的に薄い皮で覆われているようで、指でつまむと潰れてしまうような印象である。
 今年は久しぶりにそのものズバリのジョウカイボンを見た(いつもは〇〇ジョウカイなどの別の種類を見ていた)。
 この仲間はじっとしているときは本当に全く動かない。
 動画で撮影しているのにこれではつまらない。
 しばらくほかの虫を求めて歩きまわったあと、もう一度見てみると、今度は草の上を歩き回っていた。


 飛ぼうとしたようだが、草にぶつかってうまく行かなかったようだ。
 別に特別な動作でなくても、昆虫というのは(生き物全部かもしれない)見ていて飽きが来ない。

20150511

2015年5月12日火曜日

ムツボシタマムシ

 今日は台風の影響で風が強い。
 そんな中、仕事で足立区に行ってきた。
 色々樹木を見ていると、ふと目にとまるものが。


 ムツボシタマムシのようである。
 初めて見たが、思いの外小さかった。
 それにしてもタマムシの仲間は美しい。

20150512

2015年5月11日月曜日

雑木林

 昨年よく行っていた丘陵地に行ってみた。
 昨年カミキリが沢山いた場所。
 まだ早かったようで、カミキリの姿は見られず。


 それでも5月の雑木林は清々しくて気持ち良い。
 カミキリが見られないので、あちこちをうろちょろしていると、ミズキを見つけた。



 とりあえずネットで花にいる虫を捕らえてみると、ジョウカイボン、アオジョウカイなどが採れたが数は少なかった。
 また、そばの湿地でクロヒカゲやヒメウラナミジャノメなどを見ていると、ややしっかりしたトンボがうろちょろしていた。
 よく見るとサラサヤンマ。
 なるほど、水深の浅い湿地と程よくかぶった樹林地、サラサヤンマの好きそうな環境だ。
 ここではワンペアのサラサヤンマを見ることができた。
 
 その湿地のよく日の当たるところに大きなアゲハが…


 ナガサキアゲハの♀である。
 吸水に来るのは一般的に♂なのだが…
 ここは東京都町田市なのだが、ナガサキアゲハは定着しているんだなぁ、と嬉しいような嬉しくないようなちょっと複雑な気持ちだった。

20150511

樹液

 よく行く雑木林に久しぶりに行ってみた。
 クヌギにはすでに樹液が出ており、ヨツボシオオキスイが交尾をしていた。


 メスは交尾中でも樹液をなめており、オスはメスの頭をなめている。
 オスは何でメスの頭をなめているのだろう?


 「ケシキスイ」という名前、「景色吸い」なのかと、子供の頃から疑問だったのだけれど「芥子」と「木吸い」を合わせたものだと最近知った。
 これまであまり気にしてなかったのだけど、オスの大顎は立派で格好いい。

 このカメラもあちこちガタが来ているようだ。
 ピント合わせのサーボの音がしっかり録音されてしまっている。
 これまでこんなことはなかったのだが…

20150508