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2015年5月22日金曜日

いつもの谷戸

 今日は天気が良いという予報で、ウツギに花も咲いているだろうという予想のもと、いつもの谷戸に行ってきた。
 ウツギは咲いていたのだが、もう盛りは過ぎていた。


 甲虫類を期待していたのだが、いたのはテングチョウ、コミスジ、ハチ類、アブ類ばかり…
 仕方なく、あちこちをウロチョロしてみた。
 まず目についたのがシオヤトンボ。


 何を警戒しているのかよくキョロキョロしている。
 先週いたサラサヤンマは見ることができなかった。
 樹林地内の倒木を見てみると、ニジナガゴミムシダマシの後尾を見つけることができた。
 通常甲虫の交尾はメスの上にオスが乗っているが、このペアは逆方向につながっている。
 こちらを見つけて動き出したが、その動きがなんともコミカルだった。


 去年トラカミキリ類が沢山いた材に行ってみるも、カミキリ類は姿が見えず。
 仕方なく樹液を廻ってみると、ここにもいたのはアカボシゴマダラ。
 どこにでも居るという感じで、幻滅する。
 春型なので、白い部分が多い個体だった。


 別のところでは、ササ藪がガサガサいっていたので目を凝らしてみると、そこにいたのはやはり外来種の鳥、ガビチョウだった。
 日本の里山にもだいぶ外来種が増えてきているのにはちょっと嫌な感じがする。

20150522

2014年3月5日水曜日

キイトトンボ



 このトンボを始めてみたのは小学校の5年位だっただろうか?
 団地の隣に住んでいた一家が引っ越し、引越し先(たしか埼玉県だったように記憶しているが)に遊びに行った時の事だった。
 近くの水田にこのトンボが飛んでいて、鮮やかな黄色とイトトンボにしては大型な身体が記憶に残った。
 以来ずっと近くで見たいと思っていたが、中々機会に恵まれずよく行っていた丘陵の田んぼでは数年に一度田んぼの真ん中あたりを見るにすぎなかった。
 山形に出張に行った時、ビオトープの池で見たがじっくりと見ている時間はなかった。

 しかし、よく行っていた丘陵で2010年にキイトトンボが大発生した。
 何しろ、あちらこちらにウジャウジャいるのだ。
 写真を撮ろうと1匹を追うと、すぐその脇から別の個体が飛び出し、どんどん個体数が確認できてどれを撮影したらいいのかわからないくらいだった。
 一度飛ぶと、止まりそうで中々止まらずウロチョロ飛び回って撮影しにくい種だったが、さすがにその年はたくさん撮影できて、満足できたのだった。

2014年1月21日火曜日

トンボも作ってみた

 随分昔にスキャンしたトンボの標本画像もあったので、甲虫と同じように図鑑のように並べてみた。
 トンボは色が変わりやすいので、できるだけ新鮮な内にスキャンするのが重要だ。


 今回は、オニヤンマ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、ヤブヤンマ、オナガサナエ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボでいっぱいになってしまった。

2013年12月13日金曜日

サラサヤンマ


 ヤンマの中では小柄で華奢な感じのするヤンマである。
 サラサとは染色工芸品で、模様からこの名前がついたのだろうか。

 実物を見たのは社会人4年目くらいのことで、仕事で調査に訪れた樹林地の中だった。
 樹林地には細流があり、トウキョウサンショウウオが産卵したりしていた。
 春にその場に行くと、一匹のヤンマが飛んでおり、同じコースを行ったり来たりしている。
 まだ見たことのない種だったので名前はわからず、中々とまらないので種名を確認することを諦めて近場の植物の写真を取っていた。
 すると「パサパサ」と羽音がして、サラサヤンマ近づいてきた。
 近づいただけではなく、足にとまってしまった。
 そのおかげで何枚も写真を撮ることができたが、当時はまだデジカメはなく35mmフィルムカメラであったから慎重にアングル、ピントに気をつけながら撮影をしていた。

 掲載写真は別の機会に撮影したものだが、やはり自分の足にとまった時のものである。
 午前中早い時間であれば、比較的警戒心は薄く細流脇の草にとまったり、ホバリングする姿が割と近距離から観察することができる。

 こんな風に自分にとまられると、ついつい可愛くなってしまう。

ハグロトンボ


 河川に生息する翅が黒いトンボである。
 カワトンボは翅が透明なものが多く、ミヤマカワトンドは茶色のスモークがかかっている。
 ハグロトンボは黒く、アオハダトンボも黒い。
 ハグロトンボは一時減少したが最近は分布域を戻しつつあるという。
 基本的に羽を閉じて止まるが、時々写真のように翅を一瞬開く。

 ハグロトンボを初めて捕まえた(捕まえてもらった)のは小学校1年の家族で養老渓谷にいった時の事だった。
 その時はハンミョウやニワハンミョウも初めて捕まえ、収穫の多い日であった。
 その美しい緑色の腹に子供ながらすっかり魅了されてしまった。
 腹が美しいのはオスだけで、メスの腹は茶色である。
 それでもオス、メスともに金属光沢があるきれいな腹である。
 しかしやはり派手なオスの方が魅力的なのである。

 妻と結婚して初めての夏休み、化石を採集しようと出かけた河川は河川改修で化石のある露岩はすっかり消失していた。
 仕方なく川遊びに切り替え、泳いだりしているとそこに飛んでいたのはこのハグロトンボであった。
 写真もその時に撮影したものである。

 これからも分布域を狭めることなく美しい姿をずっと見せてほしいものだ。

2013年12月11日水曜日

オニヤンマ


 日本で最大のトンボである。
 黒地に黄色い紋が美しいが、複眼の緑色の美しさは息を呑むほどである。

 このトンボに初めて触れたのは小学校4年だったと思うが、両親と養老渓谷に一泊で旅行した時である。
 養老渓谷ではオニヤンマが比較的高いところを飛んでいて、持って行った子供用の虫取り網では届かない高さを悠々と飛んでいた。
 父に「採ってよ~。」とせがんだが、父も「高すぎるなぁ。」と言って、しばらくは下からその姿を眺めるだけだった。
 しばらく歩くと、農家が刈った稲を干す竹竿がまとめて置いてあるところがあった。
 そこから父は1本の竿を拝借して、虫取り網につないだのである。
 オニヤンマは決まったコースを周回する習性があるので、父はまずコースを見極めていた。
 そして何度か通過したのを見た後、これを捕まえた。
 網の中で暴れる音もすごかったが、その複眼の美しさに惚れ惚れしてしまった。
 今でも昆虫の複眼の中ではヤマトンボ類と並んで1・2を争う美しさだと思う。
 結局その日は2匹のオニヤンマを採ってもらった。

 ビニール袋に入れて持って帰ったオニヤンマは、やがて死んだ。
 その頃はトンボを的確に標本にする腕もなく(今もあるわけではないが)、アセトンの存在も知らなかった。
 オニヤンマの美しい緑の複眼や黄色い紋はやがて色彩を失い、黒く乾いていった。

 父は子供の頃鳥もちを使ってギンヤンマなどを捉えていたという。
 しかも東京の碑文谷で。
 その頃に身につけた技をずっと持ち続けていたのだろう。
 大抵の昆虫は頼むと採ってくれた。
 今思うと凄いことである。

2013年12月9日月曜日

ハラビロトンボ



 その名の通り腹の幅が広いトンボである。
 このトンボは大学生になって山梨に昆虫採集に行った時に初めて見た。
 でも、名前だけは幼稚園児の頃から知っていた。

 兄は小さいころどういう経緯かは知らないが図鑑をたくさん持っていたようで、そのお下がりを自分がもらっていた。
 その中にもちろん昆虫図鑑もあり、そこに出ていたのがこのハラビロトンボだったのである。
 オスとメスの色、形の違い、さらにメスの腹の太さは気持ち悪く感じたのを覚えている。
 写真の上がオスで下がメスである。
 そしてカマキリやゴキブリのように腹端に逆Vの字に付属肢を鉛筆で書き加えていた。

 大学生になって実物を見ると、すっかり気に入ってしまい、写真を撮りまくっていた。
 人間とは変わるものである。

2013年11月27日水曜日

ウスバキトンボ


 東京あたりでは夏にどこからともなくやって来て、どんどん数が増えて秋にいなくなってしまうトンボ。
 漢字にすると「薄翅黄蜻蛉」になるのだろうか。
 ひ弱な感じのするトンボであることは間違いない。

 このトンボはよく母方の田舎で見ていた。
 自分の住んでいた千葉県では余り見ることはなく、夏休みに母方の田舎に行くと河原の近くの空き地に沢山飛んでいた。
 アキアカネなどを見慣れている自分にとって、茶色と薄い灰色の組み合わせの色調は違和感があり、ちょっと手荒に扱うと潰れてしまう身体のこのトンボは好きではなかった。

 田舎で父にこのトンボの名前を聞くと、「ウスバキトンボだけど、このトンボはお彼岸の頃にやってくる。ご先祖様と帰ってくるから「精霊蜻蛉」と言うんだよ。」と教えてくれた。
 そんな話を聞いてますます捕まえる気がなくなったトンボである。

 昼間は殆どの時間飛び回っているが、夕方になるとこのように群れてとまっているのも変な習性である。

2013年10月11日金曜日

アキアカネ

 先日出張で埼玉県に行ってきたが、その時に一番多く見た昆虫がアキアカネだった。

 周辺の田んぼも稲刈りがすっかり終わっており、昆虫のシーズンも終盤になってきてしまったのを実感した。


 赤トンボの仲間は羽の色や模様、胸の黒条で見分ける場合が多い。アキアカネによく似ているのはナツアカネ。この2種類は胸の黒条の形で同定を行う。
 前から2本目の黒条の上端が斜めに切れているので、コイツはアキアカネ。ナツアカネは黒条がブッツリと直角に切れている。


 アキアカネの顔を正面から。何となくゆるい顔つきが結構好きである。

2013年8月29日木曜日

トンボだけど

 今日は出張先でずっと写真に撮りたかったチョウトンボを撮影できた。トンボのくせに名前に「蝶」が付いている。
翅の幅が広く町のようにヒラヒラ舞うかららしいのだが、たしかに飛んでいるときはそんな感じ。それよりも光の具合で輝く翅は蝶に匹敵するぐらい美しい。
今日は撮影しようとすると風が吹き、草にとまっているチョウトンボの撮影はやりにくかった。もうシーズンも終盤なのであろうか、翅が傷んでいる。
止まった状態を見ると他のトンボとは翅の止め具合が違っている。前翅は他のトンボのように前の方に斜めにクッと曲げるのだが、後翅は曲げないのだ。面白い習性である。