2014年5月31日土曜日

ヒメトラハナムグリ

 今年見たい、と思っていて中々見られなかったヒメトラハナムグリ。
 先日出かけた場所で、思いもよらずたくさんの個体に出会えた。


 イボタノキの花にたくさんの個体が群れていた。
 この他にはコアオハナムグリ、クロハナムグリもたくさんおり、少ないながらアオハナムグリ、ヒラタハナムグリ類も見られた。


 こちらはコアオハナムグリとのツーショット。


ヒメトラといえばやはりこの模様である。


 腹側には柔らかそうな気がたくさん生えている。
 ポワポワ!

2014年5月23日金曜日

バラの花

 今日見たノイバラ(?)にはたくさんのカミキリムシとハナムグリが来ていた。
 その内のカミキリムシを。


 最初に見られたのがヤツボシハナカミキリだった。
 このカミキリを見つけてからちょっと他の花を見てみると…


 あちこちにいたのがこのエグリトラカミキリ。
 

 葉の上でのんびりしているものもいた。

 

 こちらは撮影できない場所に潜り込んでしまったため、つかまえたキイロトラカミキリ。
 この色は好きである。
 久しぶりにカミキリムシをたくさん見たので楽しかった。

オサムシ

 今日はオサムシも2種類見ることができた。


 まず最初に見たのはクロカタビロオサムシだった。
 口の周りに何か付けている。
 食事の後だろうか?


 続いてアオオサムシ。
 アオオサムシはちょこちょこある見まわっていることが多いのだが、この個体は結構落ち着いており、撮影に協力的。
 前足のフセツからオスらしい。
 今日はアオオサムシの個体数が多かった。

クロハナムグリ

 今日はクロハナムグリもたくさん見ることができた。


 このハナムグリも特定の場所にまとまっていることが多いように思う。
 今日見かけた場所でも、クロハナムグリばかりがたくさんいる場所だらけだった。


 今日は初めて交尾しているものも見ることができた。
 何かだらしない姿である…
 
 見られたのは楽しい姿ばかりではなく…


 なぜかアリが群がっている個体。
 クロハナムグリは生きているが元気はない。
 一体この個体に何があったのだろう?


 こちらの個体はオオイシアブに襲われている。
 固いクロハナムグリの身体に口吻を突き刺してしまうオオイシアブのパワーも凄いものである。

ヨコヅナサシガメ

 丘陵を歩いていると、白くなった木製の柵に黒いものがいた。
 近づいてみると、ヨコヅナサシガメだった。


 なんか変な形だな、と思っていると口吻を伸ばしていた。


 イモムシ類に口吻をブスリ!


 イモムシはペチャンコになってしまっている。
 これだけ中身を吸い出したということか?
 すごい食欲である。
 生きたままで中身を吸いだされるのはとても痛いだろうなぁ。
 虫に痛覚があればの話であるが…

ヒゲブトハナムグリ

 今日出かけた丘陵地では予想していなかったヒゲブトハナムグリに出会った。



 コアオハナムグリ等の本当のハナムグリとはちょっと別系統だが、銅色の金属光沢が美しい種である。


 別の場所で見た時には写真のようによく花に来ていたが、今日は花にきている個体は少なく飛び回っている個体が多かった。


 それほど多くはない種であるらしいが、いるところには個体数は多いらしい。ここでも個体数は多く、写真のようにオスがニアミスをすることもしばしば。


 それにしても立派な触角である。
 この立派な触角はオスのみであり、メスの触角は他のコガネムシ類とさほど変わらない。
 まるでトナカイとかオオツノシカのようである。
 この触角でメスの臭いを感じ取るのであろうか?


 別の場所では交尾しているものを見つけた。
 メスはオスを乗せて歩きまわっている。
 メスの個体数はあまり多くはないようだ。
 メスはあまり飛ばないのだろうか?
 ほとんどのオスが地面近くを飛び回っており、地面付近にメスがいるのであろう。

2014年5月19日月曜日

季節

 昨日はいい天気だった。
 昼過ぎに外に出てみると今年羽化したテングチョウがとまっていた。


 さすがに初々しく美しい。
 逆光気味なので表のオレンジ色が透けて見えている。
 もうこの蝶の成虫が出てきたということは、ゼフの季節がやってくるんだなぁ。

2014年5月12日月曜日

今日もまた

 今日もまた行ったことのない里地に行ってきた。
 樹林の中ではヤマツツジが咲いていたが、これが非常に見事であった。


 道路脇には、いたいた、コアオハナムグリがたくさんいる。


 この個体は色彩がちょっと銅色っぽい。


 この個体は結構紋のコントラストがはっきりしている。
 個体数が多いとこのようなバリエーションが楽しめて面白い。
 その脇ではベニシジミがのんびり吸蜜していた。


 しばらく歩くが、虫らしい虫には出会わず、ひたすら歩くのみであった。
 谷戸地形ではあるのだが水田が少ないので、環境が単調なのか?

 それでもしばらく歩き続け、偶然たどり着いた公園のような場所で驚きが待っていた。
 前回も書いたが好きなハナムグリであるアオハナムグリがいたのである。
 (その後標本をよく観察したところ、頭楯の前縁が縁取られていること、前翅に明瞭な2条の隆起があることからナミハナムグリであることが判明した。以下修正します。)

 

 しかもここの場所では個体数が多い。
 5m四方の場所に10頭以上のナミハナムグリがいた。
 これまで一度にこんなにたくさんのナミハナムグリを見たことがなかったので、ちょっと興奮気味になってしまった。


 ナミハナムグリもコアオハナムグリと同様に色彩は個体間で変化があるようである。
 この個体は色彩がやや薄く光沢が鈍い。
 十分にナミハナムグリを楽しんでまた歩き出した。

 粗朶山のような場所があったので、カミキリはいないか探したが全くいなかった。
 条件は十分にいいところなのだが…
 そのかわりこんな虫がいた。


 ラクダムシである。
 生きているものは初めて見た。
 残念ながら眼からピントが外れてしまった…
 風が強かったせいか思ったより動かず何枚か写真をとったが、暗い場所だったのでほぼ全滅であった…

 その後もまた虫は少なく、こいつらを見た程度であった。


 ヨコヅナサシガメの群れである。
 どうもこの黒、白、赤という彩りが受け入れにくく、近づくのに躊躇してしまう種である。

2014年5月8日木曜日

ハナムグリ

 ハナムグリ類が見たくて出かけてきた。
 歩いていると真っ先にであったのが、今日一番見たかったアオハナムグリだった。


コアオハナムグリに似ているが、もっと大きく、腹側も紫色である。
 また、コアオハナムグリより少なく、毎回出会える種類ではないので、見ることができると嬉しくなる。
 それからコアオハナムグリも見られたが、写真を撮り忘れている。
 続いてはクロハナムグリ。


 全体に黒っぽく、前翅に白い紋がある。
 個体によってはこの白紋が白くなかったりする。
 今日は風が強めで、花がしょっちゅうユラユラしていて撮影しにくかった。
 もう少し他の種も見たかったが、この3種しか見られなかった。
 それでも、アオハナムグリが見られたから良しとしよう。

 ハナムグリではないが大きめの甲虫を見ることもできた。


 クロカタビロオサムシである。
 写真ではちゃんと写っていないが前翅の外縁がうっすらと緑色で美しい。
 オサムシは他にもアオオサムシが見られた。


 オサムシではないが、オオヒラタシデムシも地面を歩いていた。
 もう、大型の地上徘徊性昆虫が見られる時期になったのだなぁ、と楽しい気分になった。

2014年5月7日水曜日

アシナガコガネ2

 先日のアシナガコガネの記事で「おびただしい数」と書いたが、どんな感じかというと、こんな感じである。


 本当に「ウヨウヨいる!」という感じである。
 ミズキにいっぱいいる、と思っていたら


 こんなところにもいた。
 どうやら花びらを食べているようである。
 そして必ずと言っていいほど2匹が重なっている。
 雌雄なのであろうか?
 夜はミズキから離れてねぐらに行くのかと思っていたら


 まだミズキにたくさんいた。
 どうやら1日中ミズキにいるようである。

2014年5月6日火曜日

アシナガコガネ

 この時期にあるとコアオハナムグリやクロハナムグリなど小型のハナムグリが増えてきて楽しい季節となる。
 ミズキの花を見に行くとコアオハナムグリとともにおびただしい数のアシナガコガネがいた。
 去年も同じ場所に行っているので、おおよそ予想はしていたが、すごい数だった。
 そこで何匹か持ち帰り、スキャン用の標本にすることにした。
 

このアシナガコガネは体表の鱗片の色の違いで個体間の色の違いが楽しめる種である。
 写真でも右側と左側の色は結構違っている。

 しかし、このアシナガコガネ、実に展足しにくい種類である。
 まず小型であること。
 写真でも上に一部が写っているのがコアオハナムグリであることからして、その小ささがわかるだろう。
 そしてなぜか頭、前胸、中胸をつなぐ膜が弱く、弄っているうちにバラバラになりやすい。
 さらにフ節の先の爪がなぜか一本でしかも死んだときはたいていカマキリが鎌を閉じたようになってしまう。
 それを開くのが手間なのである。


 この写真では全て開いた個体を写したが、この作業をしているうちに身体がバラバラになることがある。
 そうするともうお手上げである。

ジャコウアゲハ

 B.B.さんから頂いたレスの中に市原のジャコウアゲハがあったので、その時つかまえたものを。
 現在展翅板の上に乗って、このような状態。


 オスだったのでただ真っ黒という感じ。
 裏にはきれいな紅色の紋があるのだが…
 子供達は脇腹を見て紅色に感動していた。