2014年8月22日金曜日

樹液酒場4

 この数日、暑さがものすごい。
 気温が高いというのもあるけれど、午前中はほとんど風がない。
 油の中に入ったようなネットリ感である。
 ちょっと前の予報では昨日か今日が暑さの峠であったが、今朝の予報では日曜日まで暑いとのこと。
 この暑さがまだ続くのかぁ… うんざりだぁ…

 昨夜新たに見つけた離れた場所の酒場も含め、はしごしてみた。
 盛況だったのはずっと見ている酒場だった。
 まず驚いたのはこれ。


斑紋などから判断すると、オニベニシタバの可能性が高い。
 山地帯には普通であるらしいが、平地では少ないようだ。
 この場所で見るのは初めて。

 続いてはいつものコシロシタバ。


 比較的個体数は多く、まだ新鮮な個体ばかりだった。
 ヨツボシケシキスイもこんなにいたのか…


 一番大きく、なおかつ派手な要素も持ち合わせているムクゲコノハ。
 今年はよく見る種で、昨晩も2頭来ていた。
 相変わらずモンスズメバチが多い。
 昨晩は懐中電灯によってくるなど、ちょっと厄介だった。

 こんなところを廻っていると、つかの間暑さを忘れる。
 でも、酒場を離れると汗だくな自分がいるのであった…

20140821

2014年8月19日火曜日

ハチ2種類

 今日、家の玄関脇の伸びきったムラサキシキブの剪定を行っていると、花に執着しているハチがいた。
 こちらとしては、友好的にやり過ごす気でいたが花が揺れるとこちらに威嚇的に飛んでくることが多く、作業にならなかった。
 仕方なく捕獲し、殺処分することにした。
 その後しばらくすると家の外壁にうろついている大型のハチがいた。
 コイツ、外壁に穴開けて巣を作る気か?ということでこのハチも捕獲した。


 セグロアシナガバチとオオハキリバチである。
 オオハキリバチは既存の穴を利用して営巣するようである。
 濡れ衣で殺してしまった。
 しかし、こいつが来るということは外壁の何処かに穴があるのだろうか?


 それにしても凄い大顎である。
 マツ類のヤニを集めるだけでは大きすぎる気がする。
 両個体ともきちんと標本にすることとした。

20140819

2014年8月17日日曜日

アブラゼミ

 アブラゼミの抜け殻が多く見られるようになってきた。
 ツクツクボウシの声もよく聞くようになって、夏が終わりに近づいてきたんだなぁ、と実感する。
 日没も早くなった。


 セミの抜け殻は背中側から見ることはよくあるけれども、真横からはあまり見ていない気がする。
 複眼だけが透明で、まるで潜水艦の窓のようである。
 自然の造形は不思議だらけである。

20140815

オオアメンボ

 ちょっと樹木に囲まれた池でオオアメンボの群れを見つけた。


 とにかく大きいのがオオアメンボと思われる。
 一回り小さいのがいるが、アメンボなのか?それともオオアメンボのオスなのか?


 ほんとうに大きい。
 何より驚くのはその中脚の長いこと!
 中脚先端と中脚先端の間隔は10cm位ある。
 コセアカアメンボなどを見慣れた目からは驚異的な大きさである。
 捕まえて臭いをかぐときちんと飴の臭がした。

20140815

2014年8月14日木曜日

モンスズメバチ

 新しく開店した2件の樹液酒場。
 そこの常連客にモンスズメバチがいるらしい。
 しかも団体で来店しており、幅を利かせているようだ。


 しかし、飲みつぶれたのか(そんなことは絶対ありえないが)死んでいるモンスズメバチがそこかしこで見られる。
 この団体さんの中でも1匹死んでいる。

 もう1件の酒場でも死体が見られた。


 別に外傷はないようだが…

 死んではいないが、こんな個体もいた。


 翅が途中からなくなっている。
 別の巣のモンスズメバチ同士が、縄張り争いなどで喧嘩をするのだろうか?
 この個体はボロボロの状態で、こちらを激しく威嚇していた。
 結局死亡の謎は不明のままである。

250140813

カナブン

 ここのところ樹液酒場に行っていない。
 ちょっと気になって昨日の昼間行ってみた。
 これまでの酒場にはシロテンハナムグリとモンスズメバチが来ていた。
 新たに開店した酒場が2件あり、そのうちの1件にカナブンが来ていた。


 ピントが甘く、ブレた写真なのだが、翅の半分が銅色で、下側が緑色に見える。
 変わった色だ!と思い、念のためフラッシュをたいて撮影した。


 フラッシュをたくと普通のカナブンと色彩が変わらないじゃないか!
 角度や光の強さによって色がだいぶ変わって見えるんだなぁ。

20140813

2014年8月11日月曜日

忍者

 下の写真の中にセミがいる。
 どこでしょう?


 では、もうちょっとアップで。


 これだとニイニイゼミがいるのがわかる。
 更に大きくすると…


 ニイニイゼミの体の表面には細かな毛が生えており、これが実にうまいカモフラージュとなる。
 サクラにとまっていると中々見つけにくい。
 ところがこの見事な色合いも晴れや曇りの日には有効だが、とまっている木の樹皮が濡れてしまうと…


 コントラストが付いてしまってアッという間にいるのがバレてしまうのである。

20140810

クルマスズメ

 ベニスズメと同じように夜の樹液酒場にきていたスズメガ。


 背中に一本のスジがピンッ!と入っているのが特徴のスズメガで、クルマスズメ。
 色はベニスズメと比較すると、正直… という感じだが、それでもスズメガらしい凛とした形である。
 自分はこのジェット機のようなスズメガの形が大好きで、昔はずいぶん採ったがその標本も知人にあげてしまい、今は手もとにない。
 カブトムシが陣取る中、器用に脇から口を伸ばし、こっそりと樹液を飲んでいる。
 カトカラのように正攻法で行ったらすぐにどかされてしまうのだろう。
 うまいやり方である!

20140722

ベニスズメ

 昨日の台風は自分の住んでいる地区では被害は殆どなかったが、三重県や四国では甚大な被害が出たようである。
 ここのところ子供の頃とは気象条件が大きく変わったように思える。
 急激な気候変動は「温暖化」等とよく言われるが、そんな簡単なものなのだろうか?
 
 ここのところ写真には撮っていたが、ブログにしていないネタもちょっとあって…
 これもそのうちの一つ。


 樹液酒場に来ていたベニスズメ。
 美しさではスズメガの中でもトップクラス!
 しかも活動が夜なので、知らない人も多いだろう。
 

 ちょっと写っている位置が低くて写真としてはダメな部類だが腹の横が見える。
 なんでこんなにももいろの部分があるのだろうか?
 美しいから、それはそれで見ている分には楽しいのだが。
 一緒に写っているのはモンスズメバチ。
 夜でも樹液にブンブン飛んでくる厄介なヤツ…

20140730

2014年8月3日日曜日

葛西臨海公園

 昨日は葛西臨海公園に行ってみた。
 ここはホシベニカミキリが生息しているので有名であるが、ちょっと時期遅いかなぁ、と思いつつ家族で行ってみた。
 タブノキを見つけてカミキリを探すも、見つからず。
 やはり遅かったか。
 その代わりカナブンとハナムグリが沢山樹液に群がっている。


 このハナムグリ、シロテンか、シラホシかどっちだろう?
 東京湾岸ではシラホシも採れることがあるが、ここではシロテンだった気がする。

 

 う~ん、頭の先がよく見えない。
 捕まえてみると、頭盾の先が湾曲しているようにみえる。
 どうやらシロテンらしい。

 タブノキはことごとく同じ状態でカミキリはおらず、カナブンとシロテンばかりであった。
 
 園路灯に違うものを見つけた。


 シモフリスズメであった。
 日中であったので動きは緩慢。
 手乗りにもなる状態で、翅をいじっても無抵抗。


 その大きさに子供達は驚いていた。
 カミキリはといえばホシベニは見つからず、ゴマダラカミキリが確認できたにとどまった。

石垣島最終日

 石垣島もアッという間に最終日の4日目。
 夜に街灯周りをしたりしてみたものの、めぼしい甲虫は採れておらず、昨日泊まった米原の民宿でいただいたヒラタクワガタ1♂程度しか収穫物はない。
 昔はパイナップル畑の脇で捨てたパイナップルにクワガタが集まっていたらしいが、今はそういう場所も殆どないらしい。
 昨日ヤエヤマヤシの群落の手前でチャイロカナブンの死体は一つだけ拾っていた。
 なんとも虚しい。
 あちこちドライブしつつ、そろそろ昼食を、ということになったので、昨日食べた八重山そばの店に行くことにした。
 昨日と同じに駐車場に車を止めようと思ったが、昨日止めたところが開いていなかったので、別の場所に。
 そこには目の前に木が生えていて、ぶつけないように見ながら車を入れているとカナブンみたいのがたくさん飛んでいる。
 急いで車を止めて木を見てみると、チャイロカナブンがうじゃうじゃいた。


 しかもほとんどが交尾個体であった。
 それにしてもたくさんいる。
 最初は種名が分からず、ハナムグリと思っていたが、カナブンだったとは…


 オスは前足が長くメスを抱えるのに適しているようである。
 なるべくこいつらが驚かないように、木をじっくり眺めていると違ったものがいる。


 タマムシか?と思ったがヨツモンオオルリコメツキのメスのようである。
 採ろうとしたが見事に木から落下して見つからずじまい。
 あ~あ。(TT)

 石垣島に来て以来初めて沢山の甲虫を目の前にして、狂喜乱舞していると「お腹が空いているんですけど~」という妻のオーラが感じられたので、とりあえず店へ。
 そばを食べている間もチャイロカナブンのことが気になって落ち着かない。
 車を返す時間も迫っていたので、さっさと食べてゆっくり食べている妻と子供をそこに残し駐車場へ。
 よく見ると、今度はオオシマアオハナムグリも何個体か確認。


 ヨツモンオオルリコメツキも再度見つけて、今度は無事捕獲。
 これが石垣島最後の採集になったのであった。