2013年10月25日金曜日

ヒゲコガネ

 「ヒゲコガネ」 名前の通り、オスには立派な触角が生えている。昨年通勤途中でたまたま見付けて「都内にもいるのか!」と驚いた。
 昨年捕まえたものを展足してあったのだが、展足の具合が気に入らず今日やり直しをした。やり直しは前に紹介した「シール剥がし」に漬け込む方法である。


 いつものように化粧用のパフを使って展足をやる。コガネムシ類の場合(オサムシ類もかな)、脚が、特に前脚が全体的に持ち上がっていたほうが見栄えが良くなる気がする。そのため、パフは厚めのものを使い、体がよく沈むようにはさみで切込みを入れ、そこに体を沈めてから脚を整えている。
 今回はこの後スキャニングができるように体にピンを刺していない。


 それにしてもオスは立派な触角である。写真は当然のことながらオス!


 触角の他、体の模様も美しいと思う。茶色い翅に白い砂をまぶしたようでシブイ!
 昨年はそこそこの数のヒゲコガネが路上に落ちており、生きているのやら死んでいるのやら拾い集めていたが、今年は個体数が少なかった。手に入れたのは1♀のみである。昨年最後に見たのが9月15日だから、もう確実に今年は新たに見ることはないだろうなぁ。
 それにしてもいつも通勤途中で思うのだが、かなりたくさんの昆虫が路上で踏まれて死んでいる。 つい「もったいないなぁ」と思ってしまうのだが、もし生きていれば自分が通過した時間にそこにいないかもしれないわけで、複雑な気持ちである。でもやはり「もったいないなぁ」と思ってしまうのである。

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