2014年1月2日木曜日

ミンミンゼミ


 ちょうど、この投稿で100投稿目となるようである。
 記念というわけではないが、好きなミンミンゼミを選んでみた。
 セミの中では大型な部類で、透明な長い翅と圧縮されたような身体、緑色が美しいセミである。

 子供の頃住んでいた団地ではアブラゼミはたくさんいたが、ミンミンゼミは毎年1~2匹どこからか飛んでくる個体の鳴き声が聞かれる程度で、とても憧れているセミだった。
 朝に夏休みの宿題をやっていると突然団地内に鳴き声が響き渡る。
 母親に外出の許可をもらい(専業主婦なので、ずっと家におり、朝宿題をやらないことには何もさせてもらえなかった)。網を持って大急ぎで鳴き声のする方向に走る。
 でも、大抵ひと鳴きすると飛んでしまい、また鳴くまで待つが、それがとんでもなく遠くはなれていることもある。
 そしていつも見つけた時にはそのとまっている高さに悔しい思いをするのであった。
 いつも簡単に網が届く高さにはとまっていないのである。
 それでも木に登ったり、家から物干し竿を持ち出したりで、小学校5年位の時にはなんとか一夏に一匹程度は採れるようになっていた。

 中学二年の夏休みに親友のOの田舎に行くと、ミンミンゼミは考えられないほど低いところにとまっており、場所が違うとこんなにも違うものか、と複雑な気持ちになってのを記憶している。

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