ヤンマの中では小柄で華奢な感じのするヤンマである。
サラサとは染色工芸品で、模様からこの名前がついたのだろうか。
実物を見たのは社会人4年目くらいのことで、仕事で調査に訪れた樹林地の中だった。
樹林地には細流があり、トウキョウサンショウウオが産卵したりしていた。
春にその場に行くと、一匹のヤンマが飛んでおり、同じコースを行ったり来たりしている。
まだ見たことのない種だったので名前はわからず、中々とまらないので種名を確認することを諦めて近場の植物の写真を取っていた。
すると「パサパサ」と羽音がして、サラサヤンマ近づいてきた。
近づいただけではなく、足にとまってしまった。
そのおかげで何枚も写真を撮ることができたが、当時はまだデジカメはなく35mmフィルムカメラであったから慎重にアングル、ピントに気をつけながら撮影をしていた。
掲載写真は別の機会に撮影したものだが、やはり自分の足にとまった時のものである。
午前中早い時間であれば、比較的警戒心は薄く細流脇の草にとまったり、ホバリングする姿が割と近距離から観察することができる。
こんな風に自分にとまられると、ついつい可愛くなってしまう。
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