2013年12月13日金曜日

ハグロトンボ


 河川に生息する翅が黒いトンボである。
 カワトンボは翅が透明なものが多く、ミヤマカワトンドは茶色のスモークがかかっている。
 ハグロトンボは黒く、アオハダトンボも黒い。
 ハグロトンボは一時減少したが最近は分布域を戻しつつあるという。
 基本的に羽を閉じて止まるが、時々写真のように翅を一瞬開く。

 ハグロトンボを初めて捕まえた(捕まえてもらった)のは小学校1年の家族で養老渓谷にいった時の事だった。
 その時はハンミョウやニワハンミョウも初めて捕まえ、収穫の多い日であった。
 その美しい緑色の腹に子供ながらすっかり魅了されてしまった。
 腹が美しいのはオスだけで、メスの腹は茶色である。
 それでもオス、メスともに金属光沢があるきれいな腹である。
 しかしやはり派手なオスの方が魅力的なのである。

 妻と結婚して初めての夏休み、化石を採集しようと出かけた河川は河川改修で化石のある露岩はすっかり消失していた。
 仕方なく川遊びに切り替え、泳いだりしているとそこに飛んでいたのはこのハグロトンボであった。
 写真もその時に撮影したものである。

 これからも分布域を狭めることなく美しい姿をずっと見せてほしいものだ。

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